糖尿病性網膜症は、ちゃんとチェックを受けて、必要あれば適切な治療を施せば進展抑制が期待できますし、治療も進歩しています。糖尿病の方々にはぜひ定期的に眼科を受診し、経過について評価をしていただいた上で、適切な時期に治療を受けていただきたいと思っています。眼科を受診されたら、次回はどのくらいで受診したらよいか、眼科の先生から指示していただくことが多いのですが、「前回はいつ頃眼科を受診されましたか。そろそろ眼科を受診したほうがいいのでは。」と声をかけるようにしています。
最近、しばらく眼科を受診されていなくて、久しぶりに眼科を受診したら、糖尿病性網膜症の進行を指摘されてしまった方がおられました。ご本人はもちろん気落ちされていましたが、経過をみさせていただいている私たち医療スタッフにとってもつらいことです。
血糖コントロールの悪化を指摘されることは患者様にとって耳が痛いことでしょうけれど、合併症の進行を抑制できるのであれば、しっかり指導していかなくてはなりません。それが私たちの役割です。
より健康な未来につながるような診療を目指しています。